転職先選びの条件と志望動機は違うってこと
保育士の給与・保育園のロケーション・職場環境、どれをとっても転職先選びとして外せないポイントであるのは間違いないですね。
しかし、本当にその条件だけ満たせばどこでも良かったのでしょうか?
その基本的な条件を満たしたうえで、検討したポイントはなかったですか?
例えば、保育方針、地域との関わり方、年間行事、職員に対する考え方などなどです。
大半の志望動機は落第点である事実
志望動機をどう作っていけばいいのかは、別の機会でお話するとして、今回は反面教師として悪い志望動機の例を具体的にお示ししていきたいと思います。
私も、保育士のキャリアアドバイザーをしてきて、通算1万人以上の履歴書を拝見させていただきましたが、75%の履歴書は、落第点でした。何がダメかというと
志望動機の書き方でコレだけはやってはいけない3つのポイント
志望動機 悪い例
- そもそも志望動機を書いていない
- 労働条件が希望にあっていたからとしか書かれていない
- 保育方針や子どもに対する考え方に共感したというメッセージで終わる志望動機
志望動機 悪い例は、なぜダメなのか?
1.の志望動機をブランクで出すのは、論外ですね。本当にそんな方いるの?と思われるかもしれません。
保育園に限らず中途採用の面接担当をした経験がある方であれば、納得頂けると思います。
履歴書の志望動機欄のブランク比率は、2~3割です。
では、志望動機が空白であった場合、どのようなメッセージを面接担当者にあたえるのでしょうか。
・当園に志望動機を考える苦労をしてまで、採用されたいとは思っていない。
・ズボラ・怠惰
・仕事への熱意の欠如
・いい加減・テキトーな方
・保育に対する思い・考えがない
最悪ですね。
採用面接の場で相手に伝えるメッセージとして適切なものは皆無です。
あえてマイナスからスタートする必要はありませんので、志望動機を空欄のまま提出することは、絶対にやめましょう。
2.の労働条件が希望にあっていたからとしか書かれていない志望動機とは、大阪市住吉区の保育士48歳女性さんが、本音で語った志望動機ですね。
労働条件が合致しない転職は、早期退職の原因にもなるので、しっかりと自分の希望を明確にした上で、それに合致する保育園を選んでいかないといけません。
しかしそれを志望動機にしてはダメなんです。
逆に面接担当者の立場にたって考えてみましょう。
給与・ボーナス・昇給・就業場所・勤務時間・休みだけで貴園を選びましたと言われたら、どのような印象を受けますか?
・条件合えばどこでもいいの?
・こんな保育がしたいという思いはないの?
・保育は、お金稼ぎの手段だけなの?
・当園でどんなことがしたいの、それとも言われたことだけをこなす指示待ち?
・そもそも保育士は好きでやっているの?
・逆に言えば、それよりいい条件の求人があれば、すぐに辞めるってこと?
・他の保育士の妊娠など急な欠員の場合は、サポートしてくれるの?
このような思いが湧かないでしょうか?
上のように否定的な見方をされなくとも、あまり良い印象をもってもらうことはないですので、やめた方が得策です。
3.の保育方針や子どもに対する考え方に共感したというメッセージで終わる志望動機
【例】“一人一人の子どもに寄り添い、その個性を育む保育”という貴園の保育方針に感銘を受け、応募致しました。
保育理念、保育方針、保育目標に共感したので応募したというフレーズは、非常にたくさん見受けられます。
ということは、採用担当からすると面接に来る方のほとんどの志望動機が同じになってしまうのですね。
それを拝見する立場からすると、正直「また、これか」となってしますのですね。
その志望動機で不採用にはならないですが、プラス評価にはなりませんし、その他の候補者に埋没してしまいます。
しかし、保育方針や理念に共感したので、そこで働きたいという動機は、王道であり、外すことができないセンテンスであると思います。
では何が足りないかと言えば、“なぜその保育方針に感銘したのか”という、自身の経験や体験が不足しているのです。
もうひとつ加えれば、その保育方針のなかでどのような保育がしていきたいのかという、将来の活躍イメージと自身の意欲を盛り込んでいきたいですね。
詳しく、【志望動機の書き方 良い例】のFAQで述べて行きたいと思います。
志望動機を書くにあたって、やってはいけない3つのポイントは
- 空白のまま提出
- 労働条件が自身の希望に合致したからアピール
- 没個性で根拠が不明な保育方針賛美
です。
お手元に履歴書があれば、そうなっていないか改めて確認下さい。
コレで大丈夫と不安であれば、無料で履歴書の添削なども行っていますので、気軽にご相談下さい。
<関連FAQ>
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