どうすれば、職場の人間関係をしっかりと把握できるのでしょうか?
職場の人間関係は、離職の原因の大きなポイント
職場の人間関係が一番大事。たしかにその通りですね。
厚生労働省が発表した平成 27 年1年間の転職入職者が前職を辞めた理由をみても、男女ともに「定年・期間満了退職」を除けば、「職場の人間関係」が「労働条件の悪さ」の次に多い結果であることが分ります。
このように長期間働き続けるために大事な職場の人間関係ですが、入社前に一番把握しずらいのも確かです。
面接で職場の人間関係を聞いても意味がない
いくら面接の時に人間関係について尋ねたとしても、採用担当者が悪い話を言うわけはないですし、そもそも採用担当者が職場の人間関係の実情を正しく把握していないことも良くあることです。
ということは、ストレートに職場の人間関係を尋ねても何の解決にもならないということです。そうであれば、どのようにすれば実際の人間関係を把握できるのでしょうか?
挨拶で見抜く職場の人間関係
面接では文字通り全員に挨拶することが鉄則
様々なフォーカスするポイントがありますが、今回は、「あいさつ」で職場環境を測る方法をお示し致します。
まず転職活動中の保育士さんに、必ずアドバイスすることなのですが、面接のために保育園に行ったら、保育園を出入りする方や、子どもたち、すれ違う、目が合う方(積極的に合わせるようにしましょう)全てに挨拶をしてほしいということです。保護者であろうが、業者の方であろうが、配達の方であろうが、のべつ幕なしにです!!
そんなに挨拶ばかりしていたら、うるさがられるのでは?と思われるかもしれませんが、全く問題ないです。
上手な挨拶の仕方については、後日に譲るとして、お会いする方に全員することがキーポイントです。
全員に挨拶することの派生効果
職場環境を把握することからは、少し脱線してしまいますが、繰り返し繰り返し、「こんにちは」「お邪魔します」「お世話になります」「失礼します」と明るく元気に、みんなに挨拶をしていると、必ず自分のテンションも上がり、表情も和らぎ、面接にはベストな状態に入っていけます。オススメですので是非試してみてください。
急な挨拶への対応がその人の職場の姿を投影する
本題に戻りますが、挨拶で何故職場環境が理解できるかというと、挨拶をした相手からの反応で、ある程度正しくその職場環境が類推できるものなんですね。
風通しの良い、快活な職場であれば、職員のほとんどが、あなたがしたのと同じくらい気持ちの良い挨拶を返してくれます。
逆に少し人間関係に問題を抱えている保育園であれば、挨拶がかえってくるのも稀で、積極的にこちらに関心を示そうとされません。
自分のことで精一杯の様子であったり、排他的な印象を受けた場合は要注意ですね。そういった場合は、以前その保育園で働いていたOBさんにも話を聞くなど、より一層の注意が必要ではないでしょうか?
自分の仕事に取り組んでいる時に、見知らぬ人から急に挨拶をされると、自分の仕事やその保育園にどのように向き合っているのかが、鏡のように反映されるものです。
その一瞬のあなたに対する視線、声のトーン、表情を見逃さないでください!