履歴書など応募書類の所有権はどこにある?
基本的には、採用面接の書類として、履歴書・職務経歴書を提出した時点で、所有権は会社に移っていますので、後は会社の方針に従うしかないのではないでしょうか?
では、なぜ企業や保育園が、履歴書の返還請求に応じないかと言えば、大きく分けて2つ理由があります。
保育園や企業が応募書類の返却に応じない理由
(1)返却コスト
履歴書を返送しようと思えば、封筒と切手を購入し、宛名を書くという手間がかかります。1件位と思われるかもしれませんが、大手企業や人気業種の会社の採用面接には多数の応募者が集まります。
その方々全てに履歴書を返送しようと思えば、多額の金銭的コストがかかりますし、また宛名書き・封入封緘の手間も膨大にかかってきます。
(2)個人情報の流出リスク
個人情報流出リスクです。
履歴書を郵送で返却しようと思えば、応募者の宛名を封筒に記入しなければなりません。
しかし人間のすることですので、部屋番号を101号室の所を701号室と書き間違う可能性があります。
同じマンションの701号室の方は、他人の不採用通知とその他人の学歴、緊急連絡先、転職履歴など、非常に大事な個人情報を見てしまうことになります。
その方は、まったく見知らぬ異郷の地の方ではなく、よくよくエレベーターホールや、近所の公園・飲食店でしばしば顔を合わせる方の可能性が高くなります。
そのような近しい方に、そんなプライベートな情報は見られたくないですよね。
そのようなリスクが発生しないように個人情報を返却しない会社も多いです。
応募書類は確実に破棄されてるのかが大事
以上のような理由から企業や保育園は、履歴書の返却依頼に応じないところが多数です。
質問者様も、失礼な対応しかできない保育園に自分の個人情報を預けておきたくないという気持ちで、履歴書の返却を希望したと思われますので、返却事態にこだわらず、きっちりと破棄されているのかを確認してみてはいかがでしょうか。
応募書類を確実に破棄してもらう依頼の仕方
「履歴書の返却はできないとのことですが、すぐに破棄して頂けますか?
今お手元に履歴書はあるのでしょうか?
あるなら、今お電話を保留頂き、すぐにシュレッダーして貰えますか。
今手元にないようでしたら、いつ破棄して頂けますか。そのころに既に破棄したかどうか確認で再度お電話致します。」
このように伝えれば、間違って流出した場合、大変なことになりそうだな、というしっかりとしたメッセージが伝わり、確実に履歴書の破棄を行ってくれる可能性が高くなると思います。
<関連FAQ>