担当の主任先生は大阪府八尾市という土地柄も影響してか「今日は大阪市平野区から来られたんですか?電車やったら、遠回りになるんちゃいますのん?」というような問いかけに対して、私は、「はい、本日は大阪市平野区から参りました。電車で面接にお伺いいたしましたが、遠回りというほどではございませんでした。」のような受け答えで、微妙な雰囲気が流れてします始末でした。
このように面接の時に採用担当者がくだけた調子で接して来られた場合、合わせた方が良いのでしょうか?
その場の、雰囲気や担当者様の性格などにもよりますので、一概にお答えするのは非常に難しいのですが、「親しき中にも礼儀あり」的な対応が無難ではないでしょうか。
採用担当者:「今日は、えらい冷え込んでしもて、面接に来るの寒かったんちゃいます?」
求職者:「ほんま寒いですね。一瞬面接行くの辞めとこかなぁ~思いましたわ(笑)」 |
これは、いくらなんでもくだけ過ぎですね。
しかし
採用担当者:「保育士辞めてから、えらい長いことあいてはるけど、なんでまた保育士やろう思わはったん?」
求職者:「一旦は保育以外の別の世界も見てみたいと考え、保育士ではなく、事務職にキャリアチェンジをしました。それなりに充実したお仕事はさせて頂いていたのですが、日に日に、私は本当にこの仕事がしたかったのだろうか、という思いが大きくなり、やはり子どもの成長を支援しながら自分自身も成長できる保育士の仕事が、自分にとって天職ではないかという結論に至り、今回再度保育士として転職しよう考えました。」 |
このやりとりだけを見ていると、そんなに違和感は沸きませんが、一事が万事この調子であれば、採用担当者としては、「リラックスした雰囲気の中で面接できるように配慮してあげてるのに、私がバカみたいじゃない」、という気になることも、あるかもしれません。
やはり適度に相手に合わせながらも、一定の節度は忘れないようにしたいものです。
簡単なメリハリの付け方は、相槌や同調する所だけを砕けさせて、本題の質問の答や、意見・考えを述べるところは、礼節を欠かない受け答えをすると、結構きまります。
例えば
採用担当者:「うちの子どもらは、やんちゃな子が多いから、うちで働くことになったら大変やで、大丈夫?」
求職者:「えっ~、そんなにやんちゃな子多いんですか、やる前から不安になりますやん。でも、やんちゃな子は、手もかかる一方で、一度保育士との間で信頼関係が成立すれば、進んで保育士に協力してくれたりしますし、その他の子どもたちも巻き込む力をもっていますので、結構やりやすかったりしますよね。本音をしっかりぶつけてきてくれる、やんちゃな子とたくさん関わって保育をしていきたいと思います。今から楽しみです。」 |
このように、採用担当のフランクな質問の受けの部分だけ、くだけたように答えて、主張すべきところは、きっちりと答えると、適度な雰囲気を作り出すことができるのではないでしょうか。