一般企業から保育業界に転職を決意されたとのこと、すばらしい決意だと思います。
1回きりの人生ですので、好きなことを思う存分やることが、一番だと思います。
未経験からでも参入障壁が比較的低い業界ですので、頑張って下さいね。
さて、自己紹介についてですが、一般企業に求められている自己紹介と保育園において求められる自己紹介は、若干異なってきます。
一般企業の採用担当が自己紹介で注意しているポイントは、
- 当社に入社したあと、どのような活躍が期待できるのか
- 人となり
- 話しのとっかかり
の順番になります。
それに対して、保育園では、
- 人となり
- 話しのとっかり
のような順位になります。
保育園の仕事の大半が、子どもの成長支援となりますので、一番気になる性格的な所をまずは確認されます。
誠実な性格なのか?明るく社交的か?ホスピタリティが旺盛か?こういった点を主にみられていると思って良いでしょう。
ですので、この点に関しては、話す内容というより、明るくハキハキと話す、笑顔を絶やさない、朗らかに対応するということに気をつけることが重要になります。
次のポイントである、話のとっかかりに関してですが、保育園の採用担当者も初めてお会いする求職者を前に、どのように面接を進めていこうかと、思いあぐねることが多いものです。
そういった状況で、話が広げやすい自己紹介があれば、非常に助かるものです。ですので、自己紹介は、自分がアピールしたいことを、採用担当者が突っ込みやすいように挿入しておくことがポイントとなります。
自己紹介 事例1.
はじめまして、○○と申します。
私は、短大を卒業後、●●株式会社にて一般職として5年間勤めて参りました。 前職では、主に営業サポートとして、見積書の作成、納期管理、伝票作成など事務全般を任されており、私が担当している営業からは、〇〇さんに任かせておけば、ミスもないし、期限に遅れることもないので、安心だという評価を頂いていました。 私自身、几帳面さでは、誰にも負けないと自負しています。仕事においてだけではなく、プライベートにおいても、確認は怠ったことはありません。貴園にお世話になった時には、この几帳面さで、きめの細かいフィードバックを保護者にも行い、保護者から信頼される保育士になりたいと思っています。 |
自己紹介 事例2.
はじめまして、○○と申します。
私は、中学から短大卒業まで、ソフトボール部に所属していました。 日々の練習はとても厳しく、しんどく、自分に負けそうになったこともたくさんありました、チームメイトや指導いただいている監督・コーチの励ましのおかげで、短大までやり続けることができました。 ソフトボールを続けて一番記憶に残っていることは、高校3年生の地区予選の決勝戦です。 この試合に勝てば全国へという大事な一戦で、私のタイムリーエラーで負けてしまったことです。 試合後は、かなり落ち込み、このまま精神的に立ち直れないのでは、と感じた時もありました。 しかしこの時もチームメイトや指導者のおかげで、なんとか立ち直ることができました。 真剣にコツコツ努力していれば、サポートしてくれる人は必ず現れるし、もうダメだと思うような悪いことが起こっても、その場を逃げ出さなければ、何とかなるものだということをソフトボールを通した経験から確信するようになりました。 今度は保育士として、そのような確信を一人でも多くのこどもたちが持ってもらえるような関わり方をしていきたいと思っています。 |
いかがでしょう、どちらの自己紹介の方が、面接担当者として、その次の質問を考えやすいでしょうか。答えは明らかだと思います。
それでは、自己紹介を作るうえで、押さえておきたいポイントをここでまとめておきましょう。
- 自分が面接の場でアピールしたいできごとを盛り込む
- その活動・経験について予備知識のない方もおられるので、専門的な用語はなるだけ避ける
- 相手の興味を引く成功体験か失敗談をはさむ
- その活動・経験から得たものについて触れる
- その活動・経験から得たものを仕事に結び付ける
という5点を意識しながら作り込んでいけば、面接の場で話が盛り上がるでしょうし、盛り上がれば、自ずと表情は和らぎます。
またあなたの人となりも、しっかりと見て頂けるようになるでしょう。
<関連FAQ>