私、極度に緊張する質で、採用面接や大勢の方の前で話すことなどが、とても苦手です。保育士をしているので、子どもたちの前で、普段通り話す分には、何の緊張もしないのですが、普段と違った言葉遣いで、決められた筋の通りに話すとなると、もうダメです。

いい間違ったり、しないだろうか
途中で話の流れがメチャクチャにならないだろうか?
頭が真っ白になって、話すことを全て忘れてしまわないだろうか?

そういった心配が先に立ち、なにも失敗していないのに、オドオド・ソワソワしてしまいます。


来週、転職のために、第一希望の保育園に面接に行かなければいけません。
電話でお話したときには、保育士の採用で困っているということだったので、すぐに是非面接にきてくださいと、大変好意的に接して頂いたので、それほど採用のハードルは高くないと思うのですが、今から緊張しています。
第一希望の保育園の採用面接を無事に乗り越えるために、何か緊張を和らげる即効性のある対策などは、ありませんでしょうか?

人前で話したり、試験・面接の場は、程度の差はありますが、誰しも少なからず緊張するものですよね。

 

私は、そのような機会が、質問者様よりもかなり多いと思います。慣れてくるものもありますが、慣れた環境でも、急に緊張が高まったり、しどろもどろになったりすることが、たまにあります。

 

その私の体験から、どのような場合に、人は緊張するのかをまず確認してみて、そのような状況におかれないようにするには、どうしたらいいかを説明していきたいと思います。

 

普段は、緊張もしないいつも通りの会合や会議での発言の機会。メンバーも同じ、発言する内容もいつも通り。

 

淡々と話しをしているのに、何かの機会をきっかけに突然緊張が込み上げてきて、言葉がでない、話すことが思いつかないということが起こります。

いったん緊張が込み上げてくると、また同じような気持ちになるのではないかと思い始め、その会合や会議では、毎回極度の緊張状態になり、ある一定期間そのような状態が続くという経験が、よくあります。

 

なんの緊張も強いられない場が、突如緊張状態MAXになる、その時の自分の心の変化を振り返ってみると

 

・聞き手に、評価されているという思いが、極度に高まる

・その期待に応えるような話をしないといけないと、プレッシャーがかかる

・失敗して、無様な姿をさらすのではないか、という恐れが芽生える

 

人前で話す経験が比較的多い私の突然緊張が高まる時の心の変化は、このような動き方をしていました。

 

人前で話す以上避けて通れないものですが、緊張の源泉は、他人の目です。

 

緊張が高まっている時には、自意識が過剰になっていて、普段よりも他人の評価が気になりだします。他人の評価が必要以上に気になりだすと、その自身で大きくした期待に応えないといけないというプレッシャーが生まれ、失敗に対する懸念・恐れが生まれるというパターンです。

 

では、このような心の変化が生じないようにするには、どうすればよいでしょうか。

 

まずは、緊張の元になっている相手のことを知りましょう。

 

みなさんも、会社や学校などの全体集会や会議などに参加した経験はあると思いますが、前で話されている方に、過剰な期待をもって話しを聞かれていますでしょうか。

有名人やよほどその方に好意を抱いている場合でなければ、そんなに傾聴していないのではないでしょうか。ともすれば、長いな早く終わればいいのに、と思っているかもしれません。

全員が固唾をのんで話を聞いている・みんなが私の話に期待している、これはほとんどの場合、思い過ごしです。

ですので、この時の心の持ちようのポイントは、顔や目は自分に向いているが、心の中では違うことを考えているのだろうこの人たちを、自分に興味を向かせてやろう、という攻めの気持ちをもつことです。

緊張する・オドオドしている場合は、少なからず気持が守りに入っています。それを相手は自分に興味がないと断定して、なんとか興味をもたせてやろうと思うことが有効です。

 

次に、期待に応えようと思うあまり、自分を過剰によく見せようと思う気持ちが、緊張に拍車をかけます。

この対策として、一番有効なのは、小さな自分の失敗を自分で笑ったり、今の自分の情けない状況を解説し、自分の評価のスタートを低めることです。

具体的には

「何の話をする予定でしたっけ、忘れてしまいました。」

「あっ、肝心なところで噛んでしまいました」

「実はメチャクチャ緊張していて、上手く話せるか分からないですが」

などのような会話をはさみ、自分で自分を笑ってみましょう。聞き手も笑ってくれたらラッキーですが、笑ってくれなくても、気持ちの持ちようが楽になります。

 

このような対策で緊張する面接の場に臨んでみてはいかがでしょうか?

 

繰り返しになりますが、緊張の源泉は、失わないようにしようとする守りの姿勢です。攻めてる姿勢こそが、平常心でいられる秘訣です。

 

あと、気持ちの持ちよう以外で、有効なのは、呼吸を大きく、ゆっくり話す。

緊張している時には、自分が思っている以上に、話すスピードが速まっています。自分でやりすぎでは?と思うくらい、ゆっくり話すようにつとめてみてはいかがでしょうか?

 

それでは面接頑張ってください。