高槻市の情報
高槻市は大阪府の北部にある市で、大阪駅・京都駅ともに20kmほどの中間に位置しています。1970年代より大阪市・京都市のベッドタウンとして発展し、利便性や立地のよさから人口増加が進み、2000年代初頭には大阪府で2番目の中核市に指定されました。最近は近畿圏だけでなく、首都圏からの移住も見られるほど、大阪府内でも「住みよい街」というイメージが定着しつつあります。太古の古墳群や、兵庫・大阪・京都にかけて広がる北摂三系を有している為、利便性もありながら豊かな自然も感じられる環境が高槻市の魅力でもあります。
高槻市の保育園数は2018年2月現在で
- 幼稚園:22園
- 公立保育所:13園
- 民間保育園:23園
- 公立認定こども園:1園
- 民間認定こども園:14園
- 小規模保育事業:20施設
- 事業所内保育事業:2施設
となっています。
高槻市の子育て支援・保育
そんな環境の良さから、高槻市では昨今ファミリー層の移住が増えています。そのため市でも早くから重点的に「子育て支援・教育政策」に力を入れられています。出産前から中学卒業までを長期にわたってサポートする子育て体制に取り組まれています。
- ≪主な取り組み≫
- 高槻市子育て情報サイト「WAIWAIカフェ」設立
- 妊娠・出産に関わる助成額は全国トップクラス
- 待機児童ゼロに向けた具体的な取り組みと達成
(認可保育施設の定員増や分園の開所、市認定保育施設の拡充、既存認可保育所の積極的な受け入れの拡大など) - 市内に5カ所もある地域子育て支援センターの運営
- 専門スタッフによる子育て相談
- 子育てサークルや一般へのおもちゃの貸し出し など
これだけ見ても高槻市の子育て支援が、かなり充実していることが見て取れます。子育て世代、家族が住みよい街づくりにしっかり取り組まれています。
保育環境への取り組み
待機児童ゼロ
高槻市では2014年4月に待機児童ゼロを達成して以来、精力的に待機児童対策に取り組まれています。2018年2月調べの最新情報によると、なんと高槻市では2014年4月から2017年4月までの4年間全て待機児童ゼロを達成し続けています。ただしゼロという数字自体は非常に素晴らしい結果ですが、実際の声を聞くと手放しには喜べない現状があるようです。
というのも、高槻市は「車を含んだ通常の交通機関で30分未満」を通園できる範囲としています。車で30分となると範囲は市内全土に及びます。果たして本当に通園に現実的な範囲なのでしょうか?こうなると各家庭の家庭・仕事状況も考慮されているのかも微妙です。となると保護者が希望する保育施設に、すべての園児が入所できたかどうかは別のはなし。もしかすると本当はもっと近くの保育園が良かったのに!とか兄弟一緒の保育園に入れたかったけど別々の保育園に行っている!という親御さんもいるかもしれません。また認可保育園に入れることができず、認可外の保育施設に泣く泣く入所したという子ども達は、本当に「待機児童ゼロ」として扱ってよいものなのでしょうか…。どの地域の待機児童でもいえる事ですが、数字上ではゼロとなっていても、実際の保護者の不満までゼロにできているかどうかはわからないところです。
ただし高槻市もそれに目を背けているわけではありません。より真実味のある待機児童を目指して前向きな対策をされています。主な取り組みは、既存の園の定員数を増やす、乳児向けの分園の開所などです。また平成30年度から平成32年度にかけて実施する計画として、「高槻市立認定こども園配置計画」が策定されています。年々園児の数が減っている幼稚園と、需要が増え続ける保育園を統合する子ども園を配置することにより、需要への受け皿を増やそうという考えです。それに伴って子ども園の認定こども園へのスムーズな移行や、民間の保育事業者の積極的な活用・提携など、革新的な政策が盛り込まれています。待機児童ゼロは素晴らしい事ですので、これからもその状態を保ちながら、より良い保育サポートを行なって頂きたいですね!
高槻市臨時保育士室
基準で見れば待機児童ゼロを達成している高槻市とはいえ、産休復帰などの途中入所、転勤や転居などの理由で転園せざるおえない子ども達の受け入れなど引き続き課題は残ります。そういったケースに対しては、高槻市では「高槻市臨時保育室」を設ける形で対応しています。利用期限は年度末の末日となっており、対象は0~5歳、朝の7時から夜の7時まで開園しています。年度途中に生じる需要に合わせての保育施設となっており、法務局の跡地の建物を改修再利用して開園されました。需要としては0歳児が多いそうで、臨機応変な対応にとても助かっているという声も聞かれました。
保育施設、受け入れ人数が増えると言う事は、それに伴って保育士需要も活性化されると言う事です。独学で資格を取得された未経験の方や長らくブランクのあるかたにも十分なチャンスがあり、今後人材として重宝される可能性が高いです。
待機児童ゼロ宣言・高槻市臨時保育士室など、高槻市では現在保育士の需要がとても高まっています!需要拡大に伴い、高待遇求人も増えているので要チェックです!
≫高槻市の保育士求人はコチラ
保育環境への取り組み
保育士の為のセミナー
待機児童解消の為、保育施設の拡充をはかる高槻市では、現場の保育士の不安解消やスキルアップの為今後保育士向けのセミナー支援を行っています。長期ブランクのある保育士や未経験として初めて就業する保育士に、実際の「高槻市の保育現場」が今何を行なっているかを体験してもらい、現場でスムーズに対応できるようになる事が狙いだそう。おもちゃを使った子どもとの触れ合い方や、発達障害を抱えている子どもへの適切な対応の仕方など、すぐに役立つ、実用的な情報を発信されています。またこのセミナーは現在保育士として就労中の方も参加できるそうで、保育士としてスキルアップできるような内容を考えているそうです。
実際に2017年には3回のセミナーと、1回の保育所見学を行ったそうです。第一回目の内容は専門の講師を招いてのふれあい遊びと手作りおもちゃ。講師の方曰く、ふれあい遊びは「大人とこどもがつながることを思いながら一緒にあそぶ」という目線が重要だそうです。手作りおもちゃは紙皿に絵を描くことで簡単にできる紙皿シアターを制作されたようです。第二回目は児童発達支援と保護者対応という内容でした。現役保育士でもちょっと難しいテーマだけに、セミナーが終わった後、参加者の保育士からは口々に「明日からの保育に役立てたい」「さっそく実践していきたい!」と声が上がっていました。第三回目は絵本についてのセミナー「子どもの耳は凄く澄んでいるので、視覚と聴覚を同時に刺激させるほうが良い」「読み聞かせは視線が大事!目と目をしっかりと見て読む事で安心感を与える」など具体的なアドバイスがあり、参加者は「何気ない保育の中にも気づきが沢山あるんだと思った」と大好評だったよう。2018年も、さっそく第一回が予定されています。実践的なセミナーを市が主体となって行ってくれるのはありがたいですよね!
仕事への不安が軽減されるためにも、こういったセミナーが盛んなのは嬉しいですね。再就職を考えられている方も、就業にあたっての不安やドキドキを少しでも緩和できるので安心できますし、実際の現場と相違ない形で、セミナーを受けられることで、スムーズな保育を行なうことができそうです♪自分に余裕が持てれば、子ども達との関わりも慌てることなくしっかりと行なえるはずですもんね!
高等職業訓練促進給付金(母子・父子家庭対象)
高槻市では、母子・父子家庭の方が下記の条件を満たしたうえで対象資格取得を目指されている場合、「高等職業訓練促進給付」が受給できます。 対象資格の中には、「保育士」「看護師」「調理師」などに資格を含まれています。 新しい環境の中、一人親として手に職をつけて頑張っていきたい!と思うお父さんお母さんをしっかりバックアップする嬉しいこの制度。該当する方にはぜひしっかり活用して頂きたいですね。特に保育士はどこでも必要とされる資格職、年々需要も高い仕事です。保育士不足が叫ばれる中でこういった制度を利用して、保育士のなり手が増えれば、双方にとって有益ですもんね。なお申請できる方の要項は以下となります。
- 児童扶養手当の受給者または同等の所得水準の方
- 修業年限1年以上の養成機関において一定の課程を修業し、対象資格の取得が見込まれる方
- 就業又は育児と修業の両立が困難であると認められる方過去にこの促進費を受給していない方
※支給期間の上限は、3年間です。
- ■高等職業訓練促進給付金
- 月額100,000円(住民税非課税世帯)
- 月額70,500円(住民税課税世帯)
- ■修了支援給付金
- 50,000円(住民税非課税世帯)
- 25,000円(住民税課税世帯)
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/scene/ninshin/ikuji/hitorioyashien/1431319725191.html
高槻市の保育施設
高槻市の保育施設ではどういった保育が行われているのでしょうか?少しご紹介しますね。
特に運動能力を軸に子ども達に成長を育んでいる保育園だそうで、竹馬や跳び箱などの種目に園児全員がクリアできるよう指導されているどうです。竹馬も跳び箱も最初は全然できなかった子ども達が、一生懸命練習し、少しずつ成長しクリアできるようになっていく姿、「やればできる!」そんな心を育てているそうです。保護者と保育士の絆も強いそうで、卒園してからも、付き合いが続く家庭もあるそうです。園、保育士、保護者が一体となれる温かい保育がありました。
家庭的で明るい環境の中、薄着保育や素足保育を行なっている保育園です。芝生の園庭や大きな畑、田園地帯の中にある緑が沢山の保育園です。菜園での野菜作りは園児みんなで行ない、各クラス持ち回りでお世話をするそうです。自分たちで作った野菜を使って食育をおこなっているそうで、野菜が苦手の子ども達も、どんどん克服しているようです。
英語教育に力を入れている保育園です。英語講師を招き、耳と身体から覚えるリズム遊びを取り入れた保育を行なっているそうです。園では子ども達の安全面の為、厳重なセキュリティー対策を行なっており、自家発電も行っているそうです。乳児と幼児の園庭を分け、それぞれが安全に気を付け、目いっぱい遊べるよう気使いある保育園でした。
高槻市の子育て支援・保育への取り組みをご紹介しましたが、大阪府の中でもかなり力を入れている自治体だと言う事が分かりました。京都・大阪共に中心地にアクセスしやすいベッドタウンとしてファミリー層の流入も多く、子育て支援の充実ぶりをみても今後大阪府内の中でも子育て世代の需要はさらに高まる市だと感じられました。
もちろん、それに伴い保育士の需要も高まっています。保育士への就職サポートもさらに手厚いものになっていくものと予想されます。e保育士求人.comでも、未経験やブランクOKの保育園の求人も数多く掲載しています。またベッドタウンの特性上、車で通える保育園もございます。近隣にお住まいで就業を考えられている方は是非求人をチェックしてみてくださいね。